2012年10月11日(木) 【錆色の幸福】 水道の蛇口を捻る音が 誰かの悲鳴に聞こえて 一人佇んでいた僕は、 僕の為を含まない誰かの為に泣けるのだろうかという 虚無感にも似た感触を薄く引き伸ばして 台所の静けさに混ぜ合わせながら 世界を見ていた 行き場の無い嘘も、そんな空っぽも全部 僕の為でした。 居ないよ、どこを探しても 「僕」はひとり。 世界は「僕以外」で満ちている。 僕の為の薄い膜の向こう側 その視点はいつも僕を含んで 形を変えながら僕を押し流してゆく。 朝焼けもあなたも記憶も僕も 優しい錆に包まれてゆく 足りないものを補うように、鈍くなってゆく。 [コメント] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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