BL小説
ぼくらの道(BL小説)
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夜遅くにノックをする音が聞こえた。

ジーナはすぐに戸を開け迎え入れた。

「また来たのですか?もう、私の事は放っておいて欲しいとあんなに申したではありませんか!」

ジーナの声が部屋に響いた。
今までとはまったく違う口調...
まるで別人のような感じがした。

流石に目を覚ましてしまったルークは部屋から出た。

「どうしたんですか?」

そこにいたのは男の格好をした綺麗な少女が立っていた。

「あ、あらぁごめんなさいねぇ〜うるさかったかしらぁ?」
ジーナはもとの口調に戻っていた。

「あ、すみません。いえ、何かあったのかと思いまして」

ルークはそう答えると部屋に戻ろうとした。
「お邪魔そうですね...失礼しました」

ジーナが引き止めた。
「大丈夫、気にしないで〜ほら、こちらに座って」

そう言うとジーナはホットミルクを淹れてルークに渡した。

「あ、ありがとうございます」
温かくてとても美味しそうだ。

「起こしてしまって悪かったわねぇ〜コレを飲むと体温まってまた眠くなると思うからどうぞ」

ホットミルクを飲むと不思議と気持ちが落ち着いた。

「彼は誰ですか?」
その様子をみてさっき来た少女は不機嫌そうにジーナに聞いてきた。

「あ、そうだったわ、ルークくん、この子私の弟でアスランって言うのよぉ」

ジーナはニコニコして答えた。

「あ、お邪魔させて頂いております、ルークです」

ルークはそう言うと座ったまま軽く会釈をした。

「お前、スベリアの奴だな...」

なぜかアスランはルークを睨んでいる。

「はい...って!!!!!!
男ぉぉぉぉおおおお?????」

ジーナはクスクス後ろで笑い転げている。

「あ”〜?お前ふざけているのか?どこからどう見ても男にしか見えないだろうが!!!!」

アスランの表情がより怖さを増した。

「どこからどうみても...」
ルークはそれ以上は言うのをやめた。

「まったく、失礼な奴だ」

「すみません...」
ルークは仕方なく謝る事にした。

でも、どこからみてもやはり少女に見える...

「気分が悪いからもう帰るよ、姉上の顔をみに来ただけだし」

そう言って帰ろうとした時だった。

ルークは無意識に彼のアスランの腕を掴んでいた。

ハッと気づき、すぐに謝った。

「なっ!!お前!」
驚いた様子のアスランはルークを放心状態でみていた。

「いや、何でもない…すまない」
ルークはそう言うと手を放した。

「…帰る」
そう言ってアスランは帰った。





続くv
次回お楽しみに♪
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