BL小説
きみのココロ(BL小説)R18
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俺の名前は
『本条 紅夜(ほんじょう こうや)』
高校2年生。
部活は演劇部。
役者をやらされている。
ほとんど女役...
女子がいるのになぜ俺が...
と思いながらも早1年。
とうとう2年生になってしまった。

思えば、芸能人に興味があってちょっと演劇部を見学に行ったのが最後。先輩達に囲まれて俺は女になった...

って!女装させられて廊下に放置された。
いっせいに変態野郎どもが押し寄せてきて逃げて逃げまくった。最後は女子に助けられるが男だって言うとおもちゃにされた...
人生最悪の一日だった。

次の日からは先生までも演劇部に勧誘してきた。
流石の俺も応えた。
体験入部として俺は仕方なく仮入部する事に決まった。

が、あれから1年...
仮入部の筈が部長候補になっている。
正式に入部した覚えないのに...

「紅夜!次着る衣装これだから」
と言われ、渡されたのがピンクの艶やかな着物。

「えぇ!着物嫌だよっ動き辛いし、重い。」

というと衣装担当の『河合』がバシッと言った。
「もうすぐ部長になるんだから我がまま言わない!!男だろっ!」

と言われ俺は黙り込んでしまった。

呆れてモノも言えない。
男だろって言うくせに女の衣装を着せる神経がさっぱりわからない。

河合は俺の隣のクラスの女子。いつもうるさくて仕方ない。
結構モテルらしいが俺の好みではない。明るくサバサバした女子だ。

「紅夜くーん!」
キャピキャピ言いながら女子達が寄ってきた。
「これからカラオケ行くんだけど紅夜くんも行かない?」

俺はどっちかと言うとこういう女子の方が好きだった。
気は楽だし、ノリがいいから。
...
奴に出会うまでは。

「ああ、行く行く」
軽いノリに軽い関係それが心地良くて楽で好きだった。

彼女は絶対作らない。
他校の子としか体を重ねなかった。不特定多数の子と何度か体は重ねていた。
体はそれで満足していた様だがココロは虚しいままだった。

無常にも時が過ぎ、1年生の勧誘が始まった。
と同時に俺は部長になった。

1年生のなかに長身のスラッとした1年生が目についた。
顔も綺麗でカッコ良くてまさに俺の憧れの姿だった。

俺は思わず勧誘に走っていた。
「ちょっと君」

彼は不思議な顔でこちらをみた。

「演劇部に入らないかい?」

俺がそう言うや否や彼は俺に抱きついてきた。

...え

「ずっと君を探してたんだ!!」

何ぃ!!!!!!!!!!?
俺はあまりの急な奴の行動&言動にフリーズしてしまった。



続く。
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