【どんな コーティング がいいの?】

皆さんが、コーティングに求めるも、期待するものってどんなことですか? 綺麗さや、手入れのしやすさ、といったところでしょうか。

濃色車をお持ちなら、キズが付きにくくしたいと思いませんか? 洗車する度に拭きキズが増えていき、なんだか白っぽくなってしまった… 夜に外灯の光りが当たったり、日中に太陽の光りがまともに当たるとギラギラするようになった… とか、車のそばを通った人の服が擦れただけでキズがついてしまった… ρ(・・、) とか、こんなことはイヤですよね。

淡色車をお持ちなら、水垢が付かないようにしたいときっとお望みですよね。黒い雨だれがスジのように何本も付着したり、全体がなんだか黒ずんでるのだけど、カーシャンプーで洗っても全然落ちない! ┐('〜`;)┌ なんてやっぱりイヤですよね。洗車しなくてもずっと綺麗であれば… って思ってる方もいらっしゃるかも。

洗車をするのが大好き、っていう人でなければ、とりわけ新車を購入された場合などは特に、手間を掛けなくても、あるいは、神経質にならなくても、ず〜とキレイであればいいのに! って誰だって思いますよね。

では、そんな望みをかなえることの出来る コーティング ってあるのでしょうか? 結論を言ってしまえば、そんなものはありません!(ノ_・。)

現在よく使用されるコーティング剤を大まかに分類すると、4種類に分けられます。
@シリコーンオイルなどの合成油が主成分、あるいは配合されているコーティング剤。
Aシリコーンレジン(樹脂)、あるいはフッ素レジン(樹脂)が主原料のコーティング剤。
Bポリシラザン、あるいは、アルコキシシラン(オルガノポリシロキサン)ガラスコーティング剤。
C上記ガラスコーティング剤に、シリコーンレジン、あるいはフッ素レジンが配合されているコーティング剤。

@やAは、ポリマーコーティング剤 って言われたりもします。ワックスもポリマー(高分子重合体)なのですが、コーティング剤とは言いませんね。
自動車用ワックスは、カルナバ(カルナウバ)と呼ばれるヤシの葉っぱから採取される蝋(カルナバロウまたはカルナウバロウ)をベースにしたものが多いようです。カルナバ蝋は高分子なので、純度が高い場合は樹脂状に固まってしまって(落とすとガラスのように割れてしまうほど硬い)、そのまま塗り込み作業などに使うことが出来ません。
このため、常温で塗り込み作業が出来るように、カルナバ蝋に石油系溶剤や植物油やシリコーンオイルを加え、固形〜液体といったさまざな形態に加工されています。

ワックスにはパラフィンなどの石油系蝋や合成蝋を主成分とするものもありますが、カルナバ蝋ワックスは比較的高級とされます。
しかし、天然由来の蝋原料は産地や製造方法によって、また配合量によって品質のバラツキが大きく、価格も大きく異なります。
中でも、ザイモール に代表されるような高級ワックスは、他メーカーのカルナバ蝋ワックスが、全容量に対し3〜10%のカルナバ蝋(それも純度があまり高くない)程度しか配合されていないに対して、最高級ブラジル産カルナバ蝋を30〜70%含有しています。
しかも石油系溶剤等を一切使用せず、ココナッツオイルやバナナオイルといった天然成分で軟化させているので、あらゆる塗装に対しトラブルを発生させません。
加えて、高濃度に配合されたカルナバ蝋は、カルナバ蝋独特の大理石のような光沢と艶をかもし出し、強固でそれでいてしっとりとした、非常に滑らかな皮膜を形成します。思わず触ってしまいたくなるほどです!(^o^)

しかし、蝋には油分が豊富に含まれています。つまり油を塗装表面に塗り広げているようなものですから、表面は当然のことながら油となじむ親油性となります。ゆえに、同時に水を弾く疎水性となるわけですが、ワックスは親油性であるため、大気や雨水や水はねなどに含まれる油分や油分に含まれる汚れが付着しやすくなるといった特徴があります。
さらに、原子間結合力も分子間結合力もともに比較的弱いため、熱によって分解されやすく、紫外線や酸性雨への耐久性も弱く、空気中の酸素と反応して簡単に酸化劣化してしまうという残念な特徴もあります。高品質のカルナバ蝋でも、これは避けられません。純度の高いカルナバ蝋ワックスは、融点も高く、石油系溶剤や石油系蝋、合成オイルや合成蝋が配合されているワックス(雨や洗車で油脂分が流れ出て、ガラスに油膜が張ってしまったってことはありませんか? 不安定で耐久性がない証拠ですね)より耐久性が高いのは事実ですが、蝋であることに違いありません。
油汚れ(有機系の汚れ)が付着しやすいというだけではなく、カルナバ蝋ワックス自体が酸化や劣化することにより、全体が黒ずんだ水垢のようになって、ワックス皮膜そのものが汚れてしまいます。

しかし、カルナバ蝋ワックスなどのワックスには、自身が有機物ゆえに、イオンデポジットなどの、無機系の汚れには強い(付着しにくい)という優れた特徴もあります。

(イオンデポジットの説明は1つ前の記事をご覧下さい)

ですから、ワックスはダメってことではありません。ただ、カルナバ蝋の持つ独特の光沢や肌触りをお望みなら、予算内で出来るだけ純度の高い(合成化合物配合の少ない)カルナバ蝋ワックスを選ぶことと、洗車とワックス掛けだけでなく、古く酸化したワックス皮膜を除去することをこまめに行う必要があるってことを覚えておいて下さい。このような作業をこまめに継続的にできる場合には、天然カルナバ蝋独特のツヤや光沢を維持することが出来ます。
洗車がかなり好きでないと難しいかも…。(^_^;)

さて、話がずいぶん横道にそれましたが、コーティング剤 と ワックス の違いは何でしょう?
コーティング剤は、ワックスに比べ、
@防汚性:汚れがつきにくく、汚れを落としやすい。
A保護性:酸やアルカリによる腐食から守り、油などの付着物を防ぐ。
B耐久性:被膜の寿命が長く、被膜の酸化劣化が少ない。
これらの点で、優れています。
と、いうことは… やはりコーティングの方が維持は楽ってことになりそうですね。

コーティング剤を大まかに4種類に分類出来るって書きましたが、それぞれに特徴があります。自分に合ったものを見つけるには、まずその特徴を知らないといけませんね。

結構長くなってしまたので、この続きはまた次回に書くことにさせて下さい。m(__)m
興味のある方は、またお付き合い下さい。


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