【コレがポイント! コーディングの下地処理】

コーディングにとって、どんなコーティング剤を使うか? は、確かに重要なことなのですが、コーティングを施工する前、どのように下地処理をするか? の方がもっと重要なんです。

30年程前、いわゆるコーティングがこの世に現れ始めた頃ですか… "ミング"って聞いたことありますか? 海を越えてやって来たコーティングの草分けみたいなものですが、ここ広島にもミング広島っていうお店がありましたね〜。
そうそう、僕のお師匠さんがそこで磨き職人をしておられたんですが…、その頃からですから、今思うに僕も随分とこの業界に長くいるもんですね。(/-\*)
あ! 余談はこれくらいにしとかないと。

30年前は、下地処理っていえば、#1500〜#2000 の耐水ペーパーで水研ぎしてました。
当時、補修塗装後のブツ取りや肌調整に #800〜#1000 の耐水ペーパーを使ってましたから、それからすれば目が細かいペーパーを使ってたのですが、塗装したてと違い完全硬化した、しかも紫外線で焼かれてさらに硬化した塗装面にペーパーをあてるんですから大変です。
当時はパールなんてもちろん、メタリック塗装もほとんどなく、ソリッドの白が大半だったんですが、この白が実にくせ者で、赤や青、黄、黒などのソリッドカラーは チョーキング っていって白っぽくなって顔料がもろくなってくるんですけど、当時頃から出回り始めた焼き付け塗装の白なんぞは、紫外線でガチガチに焼き固められ、まるで陶器のようになるんですよ!
そんなものにペーパー目を入れるんですから、後がいかに大変か分かりますよね。┐('〜`;)┌

しかし、今では大変素晴らしいアイテムがあるんですよ。\(^-^)/

バフレックス シート(手掛用)


バフレックス ディスク(機械掛用)


これらは、粘着剤のついたフィルム状の研磨シートで水研ぎで使います。耐水ペーパーとは大きく異なり、非常に柔らかく目が均一で、それでいて研磨力もあります。長持ちしないのと、値段が高いのが問題ですなんですが。
それはさておき、これを使うことで大幅に時間短縮が出来ます。しかも、仕上がりが均一、さらには削り過ぎによる新車塗装の肌の風合いを損なわない!
いいですね〜 \(^-^)/

使い方は簡単、まずは手掛け用のシートを専用のパッド(台)に貼り、機械が入らない場所やパネルのエッジ、プレスラインを中心に、ハンドスプレーで水をかけながら研いでいきます。機械の回転部分が接触することなどによる損傷を防ぎ、比較的塗装の薄い部分を磨き過ぎによる色ハゲを防止するためです。
そうそうまず、樹脂部品やメッキ部品をマスキングするのを忘れちゃダメでした。それと、手掛けと機械掛け、順序が逆じゃダメですよ。人間誰しもついつい度を越してしまいがちですよね!しかし、先に危険なエリヤをクリアしてあれば、無理はしなくなりますから。

次に、手掛けで磨いたパネルのエッジやプレスラインにマスキングを追加で貼り、ディスクをこれまた専用のパッドに貼り、専用のオービタルサンダー(オービットダイヤっていいますが、真円回転軸からオフセット=偏真してある間隔、これで震動の振幅が決まるのですが、最適に調整してあるんです)に装着して研いでいきます。

やはりハンドスプレーで水をかけながらの作業になります。水が少な過ぎると食い付いてしまうので要注意!です。
この専用パッドが実に優れもので、適度な腰の強さと弾力のお陰で研ぎ過ぎを防いでくれます。柔らか過ぎると研磨力が上がらないし、硬過ぎると塗装の肌を壊してしまいます。
昔、耐水ペーパーを使ってた頃、ついつい研ぎ過ぎてよく失敗しました。研ぎ過ぎないように、当て板を色々な材質や形状で試したり、新品のペーパーを水の中に長時間浸けておき、揉んでしわくちゃにして柔らかくして使ったり、色々と工夫しましたが、バフレックスには勝てないですね。
研ぎ過ぎるとどうなるの? どうなるんでしょ。そう磨くと、塗装面がゆで卵のようになっちゃうんですよ。殻を剥いた後のツルッとしたアレです。
まぁ、アレはアレでいいとこもあるっちゃありますが、普通の車の場合、何とも不自然、いかにもって感じ、分かってもらえますか?新車でそんな車見たことないでしょ?やっぱりある程度の肌は必要です。深みが出るというか、風合いが増すというか…。肌が荒すぎる(みかん肌とかゆず肌とか言いますが)のも美しくないですが、肌が無いのも何とも無機質で品がなく感じます。

そんな優れもののバフレックスですが、これらの作業で、劣化塗膜を取り除き、肌を調整し、小キズを消していきます。
この方法のメリットの別の点は、塗装面の温度が上がらないので、塗装にダメージを与えないことです。
よく、コンパウンドで磨いても同じじゃないの?って言われますが、同じじゃないんです。
摩擦による発熱は半端なく、簡単に手で触れない位の温度になっちゃいます。シングルアクションのポリッシャー(普通のポリッシャー)でゴリゴリ磨くと、あっという間に塗装面が熱くなります。温度を下げるためにハンドスプレーで水をかけると、一瞬で蒸発します。キズを落とそうと躍起になればなるほど、塗装面の温度は上がってゆきます。すると、過度に熱が上がって塗装がヨレたり、塗膜中の気泡(塗装の際の溶剤が乾燥して抜け出た空間)が急激に膨張して塗装表面が盛り上がったように膨らんでしまたり、艶がひけてしまったりして、肌を壊してしまうこともあります。
こういったことを防げるのは、とっても素晴らしいことですね。(^_^)v

話しは元に戻りますが、30年前は"鉄粉除去剤"なんてあったのかな? 僕の記憶にはありませんが…。でも、JOYBONDさんのトラップ粘土は使ってました。
最後に、下地処理にはまず、鉄粉などの異物除去が大前提だと付け加えさせて下さい。( こちらをご覧下さい このような作業になります。)

次回は、下地処理の第2弾、時々耳にする ウォータースポット? について書きます。
何で ? なのでしょう…。
興味のある方は、またお付き合い下さい。m(__)m

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